サッカーのJリーグ1部(J1)がきょう開幕し、コンサドーレ札幌が、いよいよ六年ぶりに晴れの舞台に戻る。
まずもってJ1への定着が課題だ。就任一年目の昨季、2部(J2)で優勝し、J1昇格を果たした三浦俊也監督と選手が一体となって頑張ってほしい。
札幌はかつてJ1に二年間しかとどまれず、六年前に最下位になりJ2に転落した。その後、J2でも最下位の屈辱を味わった。もう転落してほしくない。
J1は十八チームのうち十五位以内に入ると、確実に残留できる。昨季は勝ち点30台のチームが明暗を分けた。三浦監督は残留するために勝ち点40を目標に掲げた。一勝二敗をやや上回るペースで達成できるという。
選手の三分の二は昨季と同じで、三浦監督の戦術が浸透している。昨季並みの堅い守りとセットプレーからの速攻に磨きをかけて、しぶとさを発揮することを期待したい。
J1は強豪ぞろいで、厳しい戦いが続くだろう。札幌は初戦で、昨季のJ1覇者・鹿島アントラーズとあたる。挑戦者として思い切りぶつかりたい。
ホーム初戦は来週末だ。横浜F・マリノスと札幌ドームで対戦する。今季は昨季以上に、ホームでは勝つか最低でも引き分ける数を増やしたい。
グアム、熊本と続いた一カ月半の長期キャンプでは、けが人が続出した。期待された新外国人アルセウは契約一週間で退団し、その穴を、今週になってクライトンが加入して埋めた。
シーズン前に出てきた不安材料はチーム全体の課題として生かしたい。
選手は最後まであきらめず、サポーターが喜びを分かち合えるような試合を見せてほしい。
Jリーグの昨年の観戦者調査によると、札幌は平均年齢が全チーム最高の四十三歳、男女比では女性の比率が最高の57%を占めた。
中年世代や女性たちを何がひきつけるのか。下馬評を覆し、限られた戦力を生かして格上のチームを倒すのも大きな魅力の一つだろう。
札幌の台所事情は苦しい。公開情報をみても、営業収入はJ1チームの中で最も少ない。
それでも、観客動員は昇格の追い風を受けている。今季のシーズンチケット売り上げも好調で、すでに昨季一年分を上回った。
J1昇格にあたり、運営する北海道フットボールクラブはJリーグから債務超過の解消を求められた。資本金の八割を累積債務の返済などにあて、身軽になって出直す。筆頭株主のサポーターズ持株会も了承した。
右肩上がりで組んだ経営改善計画が実現するかどうかも、J1への定着いかんにかかっている。正念場だ。
(北海道新聞より引用)
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